「駅をデザインする」の感想
読了。
新書だが、建築の専門書のような内容だった。
営団地下鉄(現・東京メトロ)、みなとみらい線、つくばエクスプレス、横浜駅の案内サインについて。
個人的には、みなとみらい線の駅が好きなので(特に馬車道駅)、興味深い内容だった。
出口のサインの色が黄色なのは、JISで決まっているからだとか、普段司式してなかったことにも興味が持てたりもした。
仙台地下鉄や副都心線などの空間デザイン。
特に副都心線の色彩計画あたりは、カラーコーディネーター検定1級(「商品色彩」だけど)保持者としては興味が持てた。復習しなければ。そして、「環境色彩」も取ってみたくなった。
さらに、海外の駅デザインがいかにわかりやすいか(一部例外)。
日本の駅デザインがいかにわかりにくいか(特に東横渋谷駅や、新宿駅など)。
駅で迷うのは、方向音痴のせいだけではない。駅自体がパブリックデザインとしてよくないのにも原因があるのだ。
あと、この本で一貫して書かれているのは、地下駅には外光を採り入れることが快適さにつながることや、吹き抜けなどで駅の内部での見通しをよくすることが、わかりやすさにつながる、ということのようだ。
そういえば所沢駅はどうだろうか。
2階部分の居住性としては、申し分ない気がする。
ただ、ホームの、特に南半分のあたりは、狭くて居心地が良くないかな。